弊社で使用している手機。
かけてあった経糸(たていと)が切れてしまい、しばらく織れなくなっていたのですが、この度経糸をかけ替えました。
と言っても、経糸の架け替えは素人にできるものではありません。
お願いしたのは「織付け屋(はたつけや)」の伊藤さんです。
織付け屋さんとは、機仕掛けを織機にかけて、織れるように調整をしてくださる方です。
396本の経糸を、上下に操作させるための「綜絖(そうこう)」に通し、さらに緯糸(よこいと)の詰まりを調整するための「筬(おさ)」に通します。
足元にある「踏木(ふみき)」を踏んで、経糸の上下を入れ替えます
綜絖の調整にきてくださった、細野さん。
細野さんは、全国を飛び回られている、絽や紗の綜絖では熟練の職人さんです
緯糸は「杼(ひ)」にセットします。これを経糸の間に投げ入れて緯糸を通します
緯糸を通し、「筬(おさ)」で糸の詰まり具合を調整します。この強さで生地の風合いが変わります。
手作業で行う為時間をかけて、少しずつ少しずつ生地が織れてきています。
織物が出来上がるためには、それぞれ専門の職人さんたちがその技術で、伝統をつないでいるのです。